bijin estate(美人エステート)の存在意義

皆さま こんにちは。

bijin estate理事の菅原朋子です。

前回のブログで代表理事の中村マリアよりbijin estate(美人エステート)が再始動したことをお知らせしましたが、その経緯を私からもお話しさせてください。

中村がブログで書いていたとおり、一時団体をクローズさせようという話がありました。そして、その出来事こそが今回の bijin estate(美人エステート) 再始動の始まりでした。

団体をクローズさせようとなったのは、

bijin(美人)という言葉も、女性にこだわるのも、時代錯誤なんじゃないか、

そんな話からでした。

bijin estate(美人エステート) の発足当時は、いまほどジェンダーに敏感な世の中ではなく、bijin estate(美人エステート) というネーミングをつけて活動をしていても

「面白いね!」「自分で美人とか言っちゃって・・・」くらいの評価だったのですが

今は「令和の時代に女性って・・・」「美人って差別用語でしょ」という評価のほうが多いと思います。

それでもなぜ bijin estate(美人エステート) を名前も変えずに再始動しようと思ったのか、そんな話をしたいと思います。

bijin estate発足時 写真撮影の様子

以前の私の bijin estate(美人エステート) に対するスタンスは、今と同じ団体の理事という立場ではありましたが、

活動は何でもいいんじゃない?みんながやりたいことをやろうよ(みんなでやれば何でも楽しいし!)、というようなどちらかといえば受動的とも言えるスタンスでした。理事の武原も似たようなスタンスをだったと思います。

当時の前団体は、年月が経つのとともに理事もメンバーも自身の会社も自身も成長し、ジェンダーに敏感になってきた世の中の流れもあり、発足当時にあった団体への思いがぼやけてきており、 bijin estate(美人エステート) は今後どんな活動をしていくのがいいのか、そもそもこの団体は自分にとってみんなにとって必要なのだろうか、と理事もメンバーも感じていたと思います。

前団体定例会後の乾杯💛

しかし、 いざbijin estate(美人エステート) をなくそうか、という話が出たとき、自分でも驚くくらい、

「bijin estate(美人エステート)が無くなるのは困る!」

という気持ちを強く感じました。そして、どちらからアクションをしたかはもう忘れてしまいましたが、すぐに武原と連絡を取り(同じタイミングでお互いに連絡したのかも?)、武原も同じ気持ちだということを確認しました。

「困る!」なんて、子供のような表現ですが、一番しっくりくる2人の気持ちでした。というのも、私も武原も独立して会社を作ろう思ったとき、私たちよりも先に、女性で不動産で独立開業していた中村の存在がとても大きく、彼女の存在に鼓舞された、そして、彼女のおかげで彼女の周りにいる不動産業界で頑張る女性に出会えて、男性が多いこの業界でもこれまで頑張って来れているというのが少なからずあるのです。

仕事に男も女もありませんが、それでもやっぱり『女性』で自分と同じように頑張っている人の存在は特別なんです。

気持ちを確認し合った私と武原は

「 bijin estate(美人エステート) を無くすくらいなら私たちだけでもやろう!」

「 bijin estate(美人エステート) といえばマリアさんだ、マリアさんを説得しよう!」

と中村に「再度立ち上がってほしい」という話をしました。

不動産業界で働く女性が中村の家に定期的に集合していた頃

3人で、 bijin estate(美人エステート) を続ける意義についてたくさん話をしました。おそらく、続けると言えば、また一緒にやってくれる仲間たちはいるだろうと思っていました。だからこそ、一時の感情だけではできません。 bijin estate(美人エステート) 発足時よりももっと忙しくなった私たちが、再始動に力を使えるのか、その価値はあるのか話をしました。そして、今度こそ、私たちにとっても、一緒に続けてくれる仲間にとっても、新たに bijin estate(美人エステート) に加わってくれる仲間にとっても必要とされる価値ある団体を作ろうと3人で心に決めました。

私たち理事にとって、 bijin estate(美人エステート) とは、まだまだ不動産業界ではマイノリティな女性社長として日々奮闘するなかで、女性だからこその悩みや問題が起こったとき、残念ながら女性を理由に差別や残念な扱いを受けたとき、悪しき慣習に気づいても気付かないふりをしてしまいそうなとき、自分と同じ女性で不動産業界でまっすぐ前をみて素晴らしい仕事をしている仲間がいることで、自分も顔をあげて自分が正しいと思う働き方をしよう、という活力をもらえる貴重な場所です。

象徴的な出来事としては、中村が bijin estate(美人エステート) 会員の川岸あゆみさんに、大阪でお部屋を探すお客様を紹介した際に、川岸さんの接客の丁寧さに感銘を受けて初心を取り戻したという事がありました。

また私自身も先日、会員の久世妙さんの言葉にはっとさせられる出来事がありました。 bijin estate(美人エステート) の定例会での出来事です。

賃貸管理のトラブルや解決策をみんなで話すという機会があったのですが、賃貸管理を10年以上やっているメンバー間で、法的解決方法やテクニカルな話で盛り上がっていたところ、彼女が「でもその人はそうしなければいけない理由があった」と感情の話をしたのです。彼女は賃貸管理が主たる業務ではないので、賃貸管理のトラブルに関しては経験は少ないのですが、同じ不動産業に携わる仲間の違う角度からの意見にはっとさせられました。日々の業務の中で同じようなトラブル、同じような解決でも別々の出来事だということ、対人の仕事である以上、感情、というのも忘れてはいけないな、と改めて考えさせられました。

このように bijin estate(美人エステート) での新たな出会いは、私たち理事に新たな気付きをくれます。

おそらく、他のメンバーたちも同じような出来事が何度もあるのではないか、そこに価値を感じて仲間でいてくれているのではないか、と思います。

bijinestateオンライン定例会の様子

bijin estate(美人エステート) では

bijin (美人)とは容姿云々ではなく、人間性と業務スキルを磨き、業界の悪しき慣習にとらわれず、人に恥じることのない仕事をする人、という定義づけをしています。

私たちは同じ不動産業界に携わる身ですが、医者に内科や外科など専門があるように、私たちも売買、賃貸、管理、さらに個人向け、法人向けなどそれぞれ専門分野は違いますし、経営していたり、個人事業主だったり、会社員だったり、経験年数や働く地域も違います。

共通するのは

bijin(美人)であること

私たちはbijin estate(美人エステート) と名乗ることによって、その言葉に恥じない、仕事をしようと気持ちを引き締めることができています。

bijin estate(美人エステート)という存在を、私たちのように必要としてる人はまだまだいるんではないか、私たちはそう考えています。

同じ不動産業界で頑張る女性のプラットホームを作ることで、各々が切磋琢磨し、また明日も頑張れる女性がいる、

そんな団体を理事たちと会員さんたちと作っていきたいと思っています。

2021.8.12 理事 菅原朋子

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • […] 会員の皆さんに、「なんでbijin estateに参加してくれてるんですか?」と聞くと、ほとんどの方(全員?)が「不動産業に関して悩みや課題、熱意を共有できる仲間がいるから」と言います。bijin estate(美人エステート)の存在意義でも書いたように、私自身も団体を運営する意義、そして参加する意味はそこにあります。コロナの影響で、リモートでオンラインのコミュニケーションが増え、オフラインのコミュニケーションは激減しました。その影響でますますオン(公式)な自分だけを出し続けなければならないことにちょっとした疲れを感じている人は少なくないと思います。 […]

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